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高森明勅
2017.10.31 22:00

国会は何の為にあるのか?

安倍首相はじめ自民党幹部は選挙後、
「謙虚に、誠実に、丁寧に」
と口を揃えていた。

その舌の根も乾かないうちに、
驕り、不誠実、乱暴な姿勢を剥き出しにしている。

国会での野党の質問時間の大幅削減を打ち出したのだ。

これまで野党8割、与党2割という時間配分だった。

それを改めて、野党3割、与党7割にする、と。

菅内閣官房長官も記者会見で
「国会議員には皆、平等に質問する“
権利”がある」と述べていた。

不見識この上ない。

先ず、国会の在り方に政府の高官が口を挟むのは、
三権分立の原則に照らして、不適当。

しかも、国会は“議員の為”にあるのではない。

当たり前だが、国民の為にある。

三権分立の趣旨は、権力の集中を避けて、
三権の相互チェックにより、権力の健全な運営を図る事にある。

だから、国会は政府のやり方をチェックするのが大切な役割。

それなのに、国会で与党にばかり多く質問時間を与えてどうする。

国会には、(国民にとって)良い法律を成立させ、
国家予算を(
国民にとって)良い内容にし、
政府の姿勢が国民に寄り添ったものになるよう、
国民の代表として、その疑問を代弁する“義務”がある
権利ではなく義務がメイン!)。

与党は、既に予算案や法案の作成段階で、
彼らの意向を反映させている。

更に、与党に支えられている政府は、
質問への答弁で、
時間を取って自らの見解を示す機会を
与えられている。

従って、野党に多くの質問時間を配分するのは、極めて合理的。

自民党が野党時代にも、野党に傾斜的に配分された質問時間を、
しっかり活用したはずだ(旧民主党政権時代には一時、野党=自民党
ほか9割、与党=民主党1割だったという)。

特に小選挙区の場合、政権交代を主眼として、
敢えて民意を正確に反映しない仕組みを採用している。

だから、議席数と質問時間を、与野党の区別なく(!)、
比例的に配分するのは、かえって妥当ではない。

自民党の若手議員らも、地元の有権者に自分をアピールする為に、
俺たちにも質問させろ(その為に与党に多くの時間配分を)、
と申し入れているようだ。

もし、これが野党の質問封じを狙った悪質なヤラセでなければ、
国会本来の公的な役割も弁えず、私的な自己宣伝の場と勘違い
している、と言う他ない。

余りにも程度が低く過ぎる。

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権力と共謀して何がオモロイねん!

平成29年11月12日(日)午後2時 から
『大阪研修センター 江坂』 にて開催します。

「大阪研修センター 江坂」
(住所:大阪府吹田市江坂町1-13-41 SRビル江坂)は、
JR新大阪駅から地下鉄御堂筋線で4分、または地下鉄梅田駅より9分、
地下鉄御堂筋線『江坂駅』 から徒歩1分です。
「1番出口」から出て、そのまま北へ直進です。


「大阪研修センター 江坂」のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

1112日(日曜)「第3回・関西ゴー宣道場」を開催する。

お題は『権力と共謀して何がオモロイねん!』

ゲストとして「共謀罪」の国会招致で、わしの隣に座っておられた
京都大学の
高山佳奈子・刑法教授を迎える。

 

わしはこの日本の高信頼社会で、もうこれ以上、
権力を
強化する必要はないと直感している。

これは表現者としての直感で、「内心の自由を裁く」と

聞いただけで、不愉快になる。

不愉快にならない奴は表現者ではない。

表現者の発想は「自由」を母体として生まれる。

 

「テロ等準備罪」と法案の名前を変えただけで、
可決される
適当さ加減も気に入らない。

 

「中間報告」という強引な手段で通過させる「熟議無視」の

国会運営も気に入らない。

 

そもそも、あの金田法相の幼児のような答弁で、
重大な法案を
審議していてよかったのかという巨大な疑問が
いまだに
消えない。

 

頻繁にテロが起こっている国ならまだしも、
一回も起こって
いないテロに怯えて権力の肥大化を許す
日本人の脆弱さが
全然気に入らない。

 

済んだことだと忘れてしまうわけにはいかない。

一体、権力は何が望みなのか?

国民はなんでこんなに権力に従順なのか?

現在の国家権力の方向性と、国民の性向に重大な危険が

潜んでいるのではないか?そこを考えたい。

総選挙後の政局についても、当然、議論になるだろう。
『権力と共謀して何がオモロイねん!』

このテーマで、自由自在に議論しようと思う。

なにしろ大阪での開催やから、笑いは忘れたらあきまへん。

 

参加申し込みの締め切りは111日(水曜)だ。

今回は期間があまりないぞ。あと3週間やで!

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

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ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

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reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成29年11/1(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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